大野智=「無門」とは、その活躍のすべて・「忍びの国」より

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映画「忍びの国」が上映中だ。
その中で大野智が扮する「無門」という忍びが、伊賀の忍びの中でも抜群の腕を持っているのだ。

「無門」という名前だが、彼が、どんな堅固な砦や屋敷であっても、警戒がどんなに厳しくても、いとも簡単に開けてしまい、彼の主、「百地三太夫」が彼をそう呼んだところからきている。

しかし、彼の本名ではない。彼の本名は誰も知らない。
「無門」本人も知らないのだ。

彼は戦乱の中で、赤ん坊のときに一人置き去りにされたか、両親とも死んでしまったか、そのような状況のときに、忍びの師である百地三太夫に拾われたのである。

出所不明、出自不明という意味でも「無門」は、彼にとって妥当な名前である。



無門は、百地家はおろか伊賀一国の中でも「その腕絶人の域」と称された三太夫秘蔵の忍びである。

他国の大名もこの男を雇うのに他の忍びの数倍のお金を支払ったと言う。

ただ、彼は非常な怠け者である。腕が良いことを認めさせるために、主人の百地三太夫の下知にも従わないこともあるのだ。

通常、忍者の世界では、「上忍」の命令に従わないものは、皆で抹殺されるほどの厳しい戒律があるのに、他への示しがつかない事を承知で三太夫は、「無門」を大目に見ていた。

ある日、戦闘の真っ只中、その様子が次のように記述されている。

「あやつが戦に出たのか」
木猿が再び叫んだ時、扉の門がよく開いて、煙とともに無門が姿を現した。
「けむ」
空堀にかかった橋を渡りながら、無門は顔の前を手で仰いだ。


同時に扉の外からもう大勢の下人たちが、どっと押し寄せて門にかかる橋を渡ってきた。

「馬鹿だなー」
無門は橋の上ですれ違う味方に呼びかけた。
薄ら笑いさえ浮かべている。

「何が馬鹿じゃい」
と、無門の薄ら笑いを咎める味方に
「矢が飛んでくるに決まってるだろが」

云うと同時に立ち込める煙から次々に矢が吐き出された。
突進していたも百地家の下人どもに矢が次々と突き立つ。

だがどういう工夫があるのか、無門は扉の 門に背を向けたまま見ることもなく背後から迫る矢を次々とさけた。
しまいには後ろ手に家を掴み取りさえした。
「だから言っただろーが」

すでに遺体に変わった者たちに言い捨てながら矢を放り投げて扉を後にしようとした頃、伊勢から帰った文吾が三太夫のもとにたどり着いた。


文吾が扉の端に向かってかけると、前方から無門がやってきた。
すでに鉄の装具を外しにかかっている。戦闘に加わるつもりはないらしい。
「ぬし、また門を開けるだけか」
「刃物沙汰なんてごめんじゃわしの役目はこれで終わり、帰るよ」
無門はそういながら片方だけで笑った。



「じゃあわしは家に帰りますんで」
砦を出た無門は、鎖帷子を解き続けながら、百地三太夫にいった。

手の甲から肘までを覆う鉄鋼を取ると、その内側に数枚の手裏剣が現れた。
鉄鋼だけではない。

頭髪の中から衣類の中など、あらゆるところに部門は手裏剣を忍ばせていた。
無音が着用しているのはいわゆる忍装束である。

と言うが、そんな大げさなものではない。
無門を含め、忍の術を体得した下人どもは、何も普段は百地家の小作人に過ぎない。

忍装束と呼ばれるものは、彼らの戦闘服である一方、野良着そのものであり日常着であった。

無論、他国で人目に姿をさらす場合は忍び装束などを着用しないが、自国での戦では最も動きやすい忍装束、すなわち野良着を身にまとった。
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無門の武器とは・・

無門の刀とは・・・

一尺にも満たない小刀を使ったそれも諸刃の剣である。
これを2枚重ねにして腰に横にしてつけていた。


無門の八方手裏剣とは・・・


手裏剣を投げることを打つという。
無門は手裏剣を縦にして打った。

だが、的とはまるで違うあさっての方向に手裏剣は飛んでいく。

下人たちが幾度も目撃している技である。

だが、幾度見ても驚かざるを得ない。
1枚であるかに見えた手裏剣は空中で数枚に分かれ、さらにはその悉くが大きく旋回し、的に向かって殺到していったのだ。

八方手裏剣はすべて的の中心に突き当たった。


無門の武器の使い方とは・・・


無門は、二刀に手をかけたまま、次郎兵衛に向かって踏み込んだ瞬間、逆手に抜いた二刀を次郎兵衛の心臓と首に差し込んだ。

無門は次郎兵衛の体から二刀を引き抜くと仕事は終わったとばかり、砦を立ち去りかけた。



無門と下山平兵衛の戦いとは・・・


無門と平兵衛はどちらも似たような体格をしていた。
しなやかな細い体躯は伊賀忍者に共通のものであったが、両者とも伊賀者にしては背丈のある方だった。

年も同じぐらいであろう、平兵衛の呼びかけに応じたのはそんなところが癇に障ったのかもしれない。


平兵衛はその瞬間、二刀を逆手に引き抜いた。
同時に無門も引き抜いた。
刀がかち合う鋭い音とともに、両者の二刀は互いの心臓と首の寸前で交差した。
無門は、まだ馬鹿にしたように笑っている。

こいつ!!
平兵衛はまたも胸と首を狙ったが、これも無門の二刀に直撃した。

無門はまだ笑っているだが、平兵衛が両腕に力を込めた時には、無門の顔から笑みが消えた。

平兵衛はこんな場合の力の込め方を知っていた。

腕の力をわずかに加え瞬時に抜く。

これを繰り返す。このことで刃は敵が気づかぬうちに徐々に徐々に敵の体へと近づいていく。

実を言えば無門もまたこの技を使ってきた。
だが伊賀者でこれを体得しているものなどいるはずがない。
なぜならこれは無門が工夫した技だからだ。

敵は強い!!

無門はようやく平兵衛が同格のの技量と悟った。
悟った瞬間無門は平兵衛のみぞおちを蹴り上げた。

平兵衛も同時に無門を蹴り上げた。

両者は円を描きながらふたてに弾き飛ばされ、3間ほど離れたところで再び二刀を構えた。

そこに鐘がけたたましく鳴り響く。
そこで戦闘は中断された。
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無門の縄抜けの術とは・・・


知られている縄抜けの術は、後ろ手に縛られながら指の関節を外して縄を抜けたり、きつく胸から背中を回して縛られたとしても、肩の関節を外して縄を抜けるといったものである。

だが、無門の縄抜けは、更にその上をいった。
忍者が縄抜けをすると知っていて、あえて両肩の関節を外しておいて縄をかけたときは、絶対縄を抜けることが出来ないと信じられていたのだが、無門は、大きく息を吸って吐くことにより自分の肋骨の関節を外してしまうのだ。

この方法は、誰にもできない。無門だけが持っている生まれつきの特殊な関節の仕組みを利用したものである。



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